[試写会]ヴェニスの商人
アル・パチーノ主演の「ヴェニスの商人」。
原作は、言わずと知れたシェークスピアの「ヴェニスの商人」。

正直、名前は知っていながら話をあんま知らなかったです。
あらすじ聞かれても「ヴェニスの商人の話でしょ」(←まんまだから;;;)しかいえません Orz

でもこの映画を見たことで、二転三転するストーリーの面白さ、そして「肉1ポンド」を要求するユダヤの高利貸しシャイロック。
「どうする」「どうなる」の駆け引きに、手に汗握る瞬間を知って、ホント楽しめました!

裁判時のポーシャ姉妹の才腕には、まったくもって舌を巻く。
しかも、自分達の夫をも手玉に取る中々の女性陣。
当時の女性というよりも、現代女性を見ているようで、カッコイイですね♪
むしろ、男性達が…ヘボイと言うか…。

舞台は、ヴェニス。全体的に暗いです。
じめじめとした朝霧にかすむ町並み。
ゲットーの存在。そしてユダヤ人への迫害。
たしかに、ゲットーや迫害ということは知っていたけれど、
なんとなく理解できた気がします。
原作かかれたことは、まさに最盛期だったんじゃないかなと。

そういう時代背景があるため、シャイロックの顛末とラストの
展開にはモヤモヤが残ります。

ユダヤ人ということで、差別され、積もり積もった怒り。
愛娘は、父との暮らしに飽き飽きしバッサーニオの友人と駆け落ちし、父を捨て去る。
裏切りの悲しみと理不尽な世の中。
そこに舞い込むアントーニオの貿易船の沈没情報。

一時の復讐心に駆られたことで、自らの全財産を失い。
心のよりどころであった宗教すらも棄てざるを得ない立場となる
シャイロック。
ラスト、彼の娘が遠く霞んだ干潟の彼方を何も言わず
見つめるシーンがあるんですが、言い知れぬ感情が沸きあがってきた。

裁判シーンは、名場面ですね。ホント♪

普通に面白かったです!

喜劇で悲劇、悲劇で喜劇らしいですが、まさに、そのとおり。

[公式:ヴェニスの商人]
http://www.venice-shonin.net/

それにしても、今回主演のアル・パチーノ。
ココ最近急に老け込んで、「実年齢とあってなくない?」と
申し訳アリマセン、思ってました。
でも、今回の役は歳相応の役だったなと思いました。

バッサーニオ役にジョセフ・ファインズ。
「恋に落ちたシェイクスピア」やら「スターリングラード」、
「キリングミーソフトリー」、「DUST」以来、久しぶりに映画で見ました。懐かしい人の部類です。

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