2046

学生のころ、友人に連れられて文化村に「花様年華」を
見に行きました。そのとき、真紅のチャイナドレスをまとった
悩ましげなマギー・チャンとトニー・レオンの禁じられた関係。
男と女の駆け引き。そんな独特な雰囲気と展開が、今も心に残って、
ぜひとも見たかったわけです。しかも、今回は夢のようなキャスティングで！
マギー・チャン、トニー・レオン、フェイ・ウォン、コン・リー
チャン・ツィー
というわけで、劇券当たったので見てきました！

渋東シネタワー…10時。誰も居ない…。
というか、久しぶりに地下劇場(一番小さい)ですわ。
友人が先日、「いま会いに行きます」の初日で着たときと
同じシアターだそうです。でも、「いま会い」は今やヒット飛ばしまくりで、大劇場へ移動。
変わりに「2046」が…小劇場へ…。

感想。キャスティングはやっぱり、いいです。
個人的に凄く、雰囲気が好きでお勧めしたいです！
大人の駆け引き。
そして、出てくる女性たちの魅力溢れる眼差しと脚線美。
流れ行くレトロな音楽と共に、時も関係もすべてが進む。
カーウェイの作品に出てくるヒロイン女性って、皆、虚勢を
張りつつもふっと切なげな眼差しを見せるのがうまいと思う。
そこが一番私から離れない、魅力だと思う。
でも、人によっては、『ただダラダラと展開する話。』
『単純でつまらない。』という人も多いと思う。
その独特な世界故に万人には受け入れ難いものがあるみたい。

カンヌのときにも「キムラタクヤ」という看板で、
大々的に「2046」がネタになり、公開後も日本向けに
彼のカットが増やされ、広告塔として掲げられた気がする。
そして、多くの映画館で公開されている。

ただコレ…全然テレビで言っていませんが…「花様年華」の続編。
トニー・レオンは引き続き同じ役で登場してます。
前作必須というほどの続編ではないので、この映画はこの映画と
してみれるんじゃないかなと思いました。ただ、見ていれば、「花様年華」という世界とよりダブって「あぁアノシーン」と
思うところや、魅力がわかるんじゃないかな〜。
まぁ一緒に行った友人は、「さっぱり」でしたが。

ぶっちゃけ、悔しいけれど単館の方がこの作品には
幸せなんじゃないかと思う。「キムタク」イイスギ。
しかも、素で日本語(英訳文無し)が突然聞こえてくるので
雰囲気ぶち壊し…。

もったいない。
もったいない。
もったいない。

念のため…多分、ハウルでも何か言うとは思うけど、
キムタクを嫌っているわけではありません。